レトロな食堂自動販売機



私が子供の頃、年に一回親の仕事の手伝いでイベントホールに行って受付だとかショップの販売だとか色々手伝っていたことがありました。
朝10時から夜5時ぐらいまで行われるそのイベントが終わると、イベントホールの片付けを済ませた後に車に乗って自宅への岐路につくのですが、
高速道路に乗っかる頃には夜10時ぐらいになっていてまだ10歳ぐらいだった私にとってその時間はもうオネムな時間でした。

が、高速道路で帰る時一つだけいつも楽しみにしていたことがありました。
あるサービスエリアに必ず立ち寄ってそこであるものをいつも買ってもらって父親と一緒に食べていたものがあります。

それは・・。

焼きおにぎり。

そのサービスエリアには焼きおにぎりに限らずたこ焼きやら焼きそばやらが売られている謎の食堂自動販売機があるのです。

グーグル検索したら出てきた。こういうの。



その食堂自動販売機は別にそのサービスエリアにしか無いわけではなく、多分他にも設置されてるところは設置されているんだと思いますが正直20代後半になった今でもその食堂自動販売機はそのサービスエリアでしか見かけたことがない。
そして今となってはどこのサービスエリアにあったのかすら覚えていない。

別に凄く美味しいわけじゃないし、中身はただの冷凍食品でそれをレンジでチンしただけのようなものなんですけど、物珍しさもあってか何故か美味しく感じたのをよ~~~く覚えている・・・。


ナンデ急にこんな話をしているのかというとたまたまネットニュース見てたらこのレトロ自販機の紹介がされてたんですよ。
すぐ消えてしまうので自分の思い出もかねてこのサイトに転載します。

 

「群馬県には、なぜかレトロ自販機がいっぱいある」

なんて話は、なんとなく聞いたことがありました。

でも今回、群馬県伊勢崎市にある「自販機食堂」に行ってみたいと思ったのは、そんなことより、ただ単純にレトロ自販機を体験してみたいと思ったからでした。

レトロなのは

自販機だけじゃなかった!

© 提供元:https://tabi-labo.com/287426/jihanki-gunma

中に入るとこんな感じ。基本は、スタッフさんがいないフリースタイルです。入り口手前側には、どこか懐かしい感じのゲーム機やガチャガチャが。そして、少し目を進めると「トースト」の機械を発見!はじめて生で見るレトロ自販機にテンションが上がりました。

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反対側には「うどん」と「うどんそば」(しばらく故障中)と「ハンバーガー」。

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店内には、これまたレトロな両替機(1000円→100円、100円→10円)も。小銭がなくても安心です。

いざ、使ってみる。

店内をざっくり把握したところで、実際に自販機を動かしてみます。

まずは「トースト」。

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メニューは2種類「ハム&チェダーチーズ」と「おためしメニュー すりおろしガーリックマヨ+スライスガーリック」。どちらも250円とお手頃です。

小銭を入れてボタンを押すと、無事、トースト中のランプが点灯しました。

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いわゆる普通の自販機とは若干仕様が違ったりするのですが、ご覧のとおり、手書きやテプラでかなり丁寧な説明書きが。なんだか、ちょっとおもしろくて、ついつい全部読み込んでしまいました。

だから40秒なんてあっという間!

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ハム&チェダーチーズサンドの完成です。

で、“こっちもやってみたい!”と、お次は「うどん」。天ぷらうどん(330円)をセレクトし、トーストと同じ要領で進めると、これまたあっという間に完成しました。

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ちなみに隣のラーメンは350円、バーガー系は3種類あり、すべて300円です。

商品開発は

まさかのお客さん!?

完成系がこちら。

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正直言うと“楽しかったから味はおいしくなくてもいいかな”なんて思いながら(ゴメンナサイ)食べたのですが、普通にというか、かなりおいしかったです。一緒に行った同僚と「会社にあったら毎日買うね」なんて言いながらペロリと完食したくらいには。

それもそのはず、運営元の「株式会社ミトミ」は、群馬県を中心に、レトロ自販機の中の食品を製造して卸している会社だったんです。

「新商品ができたら、私がツイッターで発信するんですね。そしたら、常連さんがこぞって来てくれるんですよ。そして色々意見を言っていく。『これはおいしい』とか『ここがダメ』とか(笑)。あとは、お店に置いているノートにお客さんからの意見が書いてあったり。来てくれるお客さんの声も取り入れるようにしています」

と、「自販機食堂」オーナーの都丸さん。

今回食べたうどんとトーストにも実は、結構なこだわりがありました。たとえば、うどん麺は自社製とか。だしは古いのを使いたくないから一斗缶じゃなくて1.8リットルサイズのものを採用しているとか。トーストのハムの位置ひとつだって、改良を重ねられたものなんです。そんな開発秘話が、それぞれのメニューに隠されていたんです。

常連さんとの連携は、商品の話だけに止まることはありません。

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店内各所にあるイラストやお店のキャラクターは、常連さんが書いてくれたもの。さらには、故障トラブル対応を助けてくれてる人もいるんだとか。

「お客さんに色々助けていただいて、お店をやっています」

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多くの人に助けられている「自販機食堂」は、それ以上に、多くの人に愛されていることがわかりました。休日の家族連れ、昼休みのOLさん、はたまた夕どきにカウンターで宿題をする中学生たち。毎日色んな人がここを訪れます。

機械が並ぶ無人のスポットなんだけど、「自販機食堂」は、なんだかとても温かい場所でした。

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ちなみに、冒頭でふれた「群馬県には、なぜかレトロ自販機がいっぱいある」現象。理由としては、かつては県内に20〜30店舗存在したという自動販売機形態のコンビニ「オレンジハット」の影響が今なお残っていることが大きいんだそうです。あとは「株式会社ミトミ」のような自販機用の食品製造卸の会社があること。車文化なこと、とか色々……。

「自販機食堂」で稼働している3台は、レトロ自販機界の御三家。そろっているのは、全国的にはとてもめずらしいんだそうですが(とくに、トーストは西日本にはない!?とか)、群馬県内では数カ所で見られる、というちょっと不思議な感じになっています。



群馬にこんな謎の食堂自動販売機が置いてあったんですね・・・。
さすが群馬。

食べ物の自動販売機に対する個人的な思い入れが強かったのでまとめた次第ですが・・・。
こういうの・・・結構楽しくない?


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